フレンチプレスに合うおすすめコーヒー豆 自宅でスタバ並みのコーヒーを楽しむ方法

coffee食す

1990年代アメリカで生活をしていた頃、コーヒーはおいしいものではなかった。レストランでコーヒーを注文すると、ウェイトレスが大きなコーヒーカップに並々とコーヒーを注ぐ。その味は、日本流にいえば、出がらしのお茶だ。そして、半分ほどコーヒーを飲むと、そのあたりをウロウロしているウェイトレスが目ざとくカップを見つけ、「おつぎしますか?」と尋ね、私が「いいえ、もう結構」と返事をする前に、目の前のカップになみなみとコーヒーが注がれる。

時を経て、2000年になると、アメリカでコーヒーが驚くほど進化した。それまでのコーヒーがぶ飲み用普及品種、ロブスタ種に代わり、イタリアなどヨーロッパでほぼ独占的に消費されていたアラビカ種を使ってコーヒーを淹れる店が登場しだした。
アメリカ東海岸から、西海岸へ移り住んでいた私は、当時このアラビカ種のコーヒー豆を使った店を何軒か自分用の大事な店としてリスト化していた。スターバックスもその中の一店だった。

スターバックスを世界の大企業に育て上げたハワード・シュルツ。そのチェーン店は日本でも瞬く間に人気になった。「鳥取県にはスタバはないが砂場はある。」と鳥取県知事がかつて冗談を飛ばしていたが、その鳥取県にもスタバは進出を果たした。

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スターバックス店内でコーヒーを飲む利点

米国から帰国し、日本で仕事を始めた私は、日本でもスタバがとても気に入っていた。ドトールやそのほかのコーヒーショップとは、スタバは次の点で優れていた。

  • ジャズの流れる空間
  • 禁煙
  • ゆったりしたスペース
  • 丁寧な店員の対応

ほぼ毎日1回はスタバ店内の席に座り、カプチーノか普通のコーヒーをその時に気分で楽しんでいた。店内は静かで、話声もほとんど聞こえないとても貴重な休憩場所だった。

最近のスタバの残念な点

スタバは日本で急成長し、店舗数はうなぎのぼりに増えていった。それとともに、私にとってスタバの店内は、残念ながらくつろげる休憩場所、おいしくコーヒーを楽しめる場所ではなくなっていった。その理由は、

  • 席の空間が窮屈になった
  • 店内が騒がしくなった
  • 店員の対応が雑になった

スターバックスが私にとって憩いの場所でなくなったため、私はコーヒーを楽しむ場所を失ってしまった。しかし、後述のように私はコーヒーを自宅でおいしく淹れる方法を入手した。今はもうスタバの店内に席を陣取る必要もなくなった。コーヒーを片手に、自宅でジャズやクラシックを聴きながら、自分のペースでコーヒーを楽しんでいる。しかも、そのコーヒーがスタバ並みにおいしく、値段はぐっとリーズナブルなのだ。

フレンチプレスを使って自宅でおいしいコーヒーを淹れる

自宅でおいしいコーヒーを淹れる方法は、驚くほど単純だ。当時スタバの店内で、店員に勧められるままにフレンチ・プレスの器具を購入したのが幸いだった。それまで、フレンチ・プレスなど見たこともなく、普段家でコーヒーを飲むときは、紙フィルターを使っていたのだ。

フレンチ・プレスでコーヒーを淹れるときに必要なものはほとんどない。数万円もする高価なコーヒーマシンなど必要なく、器具とコーヒー豆をそろえればよいだけだ。

用意するもの

基本的に次の2点だけ用意すれば、自宅でおいしいコーヒーを淹れることができる。うれしいのは、消耗品である紙フィルターが不要なことだ。

フレンチ・プレス器具

Bodum製フレンチプレス

フレンチプレス機器は、Bodum(ボダム)というメーカーが最も人気があるようだ。私がスタバで手に入れた機器も、たまたまだがBodum製だ。上の写真の製品は、1人用の機器で3千円程度で手に入る(2022/10/07現在)。

おすすめのコーヒー豆

フレンチプレスで、コーヒーを淹れるようになった当初、おいしいコーヒー豆を入手することが重要だった。最初はスタバなどのコーヒー店の豆を購入していた。スタバでは、フレンチプレス用といえば、フレンチプレスにあったコーヒー豆の挽き方で豆を用意してくれる。

基本的には、アラビカ種というコーヒー豆を選べば、コーヒープレス用の豆としては外れはないと思う。アラビカ種は、2種類に大別されるコーヒー豆の種類の中で、高級品に属するほうだ。

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フレンチ・プレスと相性の良いコーヒー豆をリーズナブルな価格で

毎度スタバの店舗に立ち寄って、コーヒー豆を買う。品種にもよるが100g500円前後だ。スタバの店内でコーヒーを飲む値段と比較すると、これでも十分にリーズナブルだ。

しかし、私は偶然にもスーパーマーケットでもっと手ごろな価格で手に入る、フレンチプレス用コーヒー豆を見つけてしまった。
それは、京都のコーヒー店の老舗、小川珈琲店の豆だ。

京都 小川珈琲店のコーヒー豆

小川珈琲は1952年創業。

コーヒー専門店としてコーヒー文化を発信すると共に、お客様からの厳しいニーズや多様性にお応えしてきました。これからも、より身近で豊かなコーヒー生活を提案し、珈琲職人が磨きあげた味と香りをお届けしていきます。

小川珈琲店HP https://www.oc-ogawa.co.jp/

フレンチプレス用として、私が同店のコーヒー豆を気に入っている理由は、

  • 京都の老舗コーヒー店なので品質が信頼できる
  • 価格がリーズナブル
  • スーパーマーケットで入手できる(もちろん、アマゾンでも)

小川珈琲店のコーヒー豆は数種類あるが、特に下記の写真の小川プレミアムブレンドがフレンチプレス用として最適のようだ。価格は600円弱くらいだろうか。一袋に180g入っているから、スタバの持ち帰り用コーヒー豆に比べると、格段に安い。また、この種類は多くのスーパーマーケットで入手することができる。

おいしいコーヒーを淹れる作法

自宅でおいしいコーヒーを淹れる方法として、私が最も注意しているのは次の項目だ。それぞれ大した話ではなく、実に単純で、だからこそ誰にでもおいしいコーヒーをすぐに淹れられる方法だと思う。

コーヒー豆の分量は多めにする

コーヒーの良しあしを左右するのが、コーヒー豆の分量だ。豆の分量をケチってしまうと、薄味の、それこそかつてのアメリカで一般的だった「出がらし茶」のような味になってしまう。
通常、フレンチプレス用には、コーヒー1杯の場合は15g, 2杯の場合は25gがおすすめのようだ。
私は、通常家族分と合わせて2杯分のコーヒーを抽出するが、2杯分で35gのコーヒー豆を使っている。この少し濃いめにコーヒーを抽出することが、フレンチプレスでおいしいコーヒーを味わう秘訣だと思っている。

2杯あたり35gのコーヒー豆を使用すると、コーヒー一杯あたり60円になる。コンピにより安くおいしいコーヒーが楽しめる計算だ。

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フレンチ・プレス器、コーヒーカップは温めておく

特に冬はあったかいコーヒーマグを、まず両手に抱えてコーヒーのぬくもりと香りを楽しみたい。そのためには、コーヒーカップは温めるのが鉄則だ。また、フレンチプレス器は、保温性が高いが、プレス上部、つまり蓋の部分の金属は冷たいので、フレンチプレス器具全体を熱湯で一度温めておいて、それからコーヒー豆、そして熱湯を注ぐようにしている。そのほうが、より香りが際立つ。

ブラック一択

コーヒーはブラックが最もおいしい。ミルクや砂糖を入れてしまうと、香りの邪魔になるし、味も雑になってしまう。
私は子供のころからコーヒーが好きだったが、その頃は砂糖とクリームをコーヒーに注いで飲んでいた。いつしか、砂糖抜きになり、おいしいコーヒーを求めるに従いクリームもやめ、ブラックに落ち着いた。一度ブラックコーヒーの味を堪能してしまうと、もう後戻りはできない。

コーヒー受けにひとかけらのチョコ

森永カレドショコラ

ブラックでコーヒーを飲むことを勧めたが、ブラックは苦くて・・・、という方は多いと思う。では、チョコレートをひとかけらつまみながら、ブラックコーヒーを飲んでみたらどうだろう。私は小さなひとかけらのチョコとコーヒーをいつも一緒にいただいている。この組み合わせはとても相性が良いのでぜひ試していただきたい。

外出時には、コーヒー専用ボトルに入れて

外出した先でもコーヒーを楽しみたい。せっかく自宅でおいしいコーヒーが淹れられるのに、わざわざコンビニコーヒーや缶コーヒーを買いたくない。
私は、オフィス用のコーヒーや外出時のコーヒーを飲むときのために、外出用ボトル、しかもコーヒー専用のボトルを持ち歩いている。
シービージャパン 水筒 ブルー 200ml 直飲み カフア コーヒー ボトル QAHWAは、2千円前後で購入でき、コーヒー用に設計されているボトル。外出時のお供として、とても重宝している。

まとめ

  • 自宅でおいしいコーヒーをリーズナブルに楽しめる
  • 用意するのは、フレンチプレス機器とコーヒー豆だけ
  • 小川珈琲店のコーヒー豆がリーズナブルでおすすめ
  • ブラックコーヒーで飲むと、最も香りと味を楽しめる
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