ネットネット株 パフォーマンスを日経平均と比較【2022年】
ネットネット株は、一般に株式投資家から注目されない銘柄の集まりともいえる。一般投資家から人気がないから、資産価値に比べて株価が割安になっている。
では、いずれ一般投資家から注目されるようになるのだろうか。というのも、いくら企業の純資産価値に比べて時価総額が割安であったとしても、投資家からしたらその株が値上がりしないことには投資している意味がないからだ。株価が一向に上がらない、いわゆるバリュートラップに陥っていないか、ネットネット株投資家にとっては、気になるところだ。
ネットネット株の銘柄について、そのパフォーマンスを日経平均と比較してみた。
ネットネット株 昭和パックスのパフォーマンス
ネットネット株 昭和パックス概要
昭和パックスという企業は、クラフト紙を製造販売している会社である。クラフト紙では、首位。重いものを包むクラフト紙に長けている。メーカーが昭和パックスが製造したクラフト紙に製品を入れて、海外出荷をするそうだ。国内でクラフト紙を製造するだけでなく、タイにも生産拠点を持っている、頼もしい企業だ。さらに、紙だけじゃないぞ、フィルム製品の製造にも手を出している。ビニールハウスの用途として使われるなど、こちらの販路も絶賛拡大中である。
現在のところ、ビジネスの比重は、重包装袋62、フィルム製品18、コンテナー9、不動産賃貸1となっている(参照元:会社四季報)
660人の社員さんが一生懸命働いている会社である。平均年齢は34歳と、老舗企業にしては若い社員さんが多いようだ。社員の皆さんは平均年収538万円を得、日本の平均年収が300万円といわれるなか、
昭和パックスのホームページをのぞいてみると、これでもかというくらい、製品の説明が掲載されている。重包装紙袋(クラフト紙)だけでも、「フラッシュピンチ」「ダブルピンチバッグ」「サニーイージーパック」と、16もの製品が掲載されている。その他にも多々掲載されているので、さぞかしホームページを担当している社員さんは忙しいだろう。
この中に、米麦袋 という製品がある。昭和パックスでは、米や麦を入れる袋を製造販売しているが、その袋を使って、株主優待の優待品のお米を送っている。私も昭和パックスからお米をいただいた。束の間ではあるが、年貢米をもらうお代官様のような気分を味あわせていただいた。
30年前のホームページかと思うような懐かしい情緒のあるウェブサイト、アクセスするとグーグルからのメッセージで「このサイトには機密情報を記入しないでください」と表示されてしまうウェブサイト。
お問い合わせページがあるので、一度IRに質問のメールをお送りしたら、1週間ほどで丁重なお返事をいただいた。皆さんおっとり優雅にお仕事をされているようだ。
ネットネット株 昭和パックス 2022年株価チャート
昭和パックスの2022年の株価チャートが下記である。
これを、日経平均の株価の動きと比較してみると、次のようになる。
昭和パックスと日経平均を比較すると、2022年に限って言えば、日経平均を買っておいたほうが、昭和パックスを買うより、いいんじゃね?という印象を持つ。ただ、実際に投資してみないとわからない。
ということで、私は昭和パックスの株を買ってみた。
今のところ、若干の含み益であるが、ほんとに「若干」である。まあ、保有半年では評価するのは時期尚早ということかもしれない。
ちなみに、昭和パックスの株は3月頃に購入したが、その頃株価が底値なんじゃないかと思って、その時期に購入をした。株主優待の権利も3月末ということも考慮した。
ところで、日経平均も底値じゃないかな、という時期に購入している。下記が私が保有する日経平均のETFである。
昭和パックスも、日経平均も、あくまで自分の判断だが底値と思ったときに買い付けたんだが、昭和パックスの株を買うお金も、日経平均にしておいたほうが良かったね、というのが今のところの株価の動きである。
昭和パックスと日経平均の株価の比較では、2022年の全体のチャート、それから私個人のパフォーマンスの両方から、半年間という短期の株価の動きは日経平均に分があるといえるだろう。
じゃあ、もう少し長い目で見たらどうなのか? ということで、少し長めのチャートを下記に掲載してみた。
下記は2018年頃からの昭和パックスの株価チャートである。
今度は、昭和パックスと日経平均の株価の動きを2018年頃から比較してみた。それが下記のチャートである。
こちらの昭和パックスと日経平均の比較チャートでも、日経平均のETFをおとなしく買っておいたほうが、ネットネット株である昭和パックスに手を出すよりも良かったんじゃないか、という株価の動きではある。
ネットネット株 昭和パックスの株主優待
前述のように、昭和パックスは株主優待を実施している。非常に株主思いの会社でなのだ。500株以上の株主に、新潟産の新米5キロを年貢米として納めているのだ。500株も投資しなきゃもらえない。そのため、株主優待サイトで、人気になることはまず、ない。
さらに、注意が必要なのは、新米5キロを献上する、というところである。株主優待の権利は3月に確定する。でも、お米は収穫が秋なんですよ。待てど暮らせど優待のお米は届かない。そうなのだ。3月の株主優待の権利確定から半年以上たった10月頃にお米が届く。
昭和パックスさんから頂いたお米
御覧の通り、昭和パックスさん自慢のクラフト紙に収まった新潟産のお米。おいしくいただきました。
ネットネット株 パフォーマンスを日経平均と比較【2022年】まとめ
今回はネットネット株である昭和パックスのパフォーマンスを追ってみた。結果、日経平均のほうがパフォーマンスがよいというネットネット株へ投資しようとするバリュー投資家にとっては残念な結果になった。といっても、同じ銘柄でもどの株価の位置で買うかによりパフォーマンスは異なる。きっと私のような株素人ではなく、優れた個人投資家がネットネット株へ投資をすれば、結果はまた違うのだろう。
これに懲りず、次の銘柄もこのブログで比較検証していこう。