かぶ1000 賢明なる個人投資家への道 【要約独自レビュー3】
かぶ1000著「賢明なる個人投資家への道」の第1部、そして第2部につづき、本記事第3部として「応用編2」をお届けする。
この応用編2では、資産1億円へのロードマップが提示されている。1億円の資産にたどり着くまでの過程を5つのステージに分けて解説。どのステージにもステージごとの課題があり、それぞれの心構えが必要になる。
かぶ1000 賢明なる個人投資家への道 応用編2 株式投資の5つのステージ
本書「賢明なる個人投資家への道」の応用編2では、自身の資産に合わせた投資の方法を解説している。同じ株式投資でも、資産額にあわせてそれぞれ向き合うべき課題があるとかぶ1000さんは解説している。そして資産額によってステージ1から2,3,4,5と、ステージ5まで5段階に分けている。ステージ5は5000万~一億円未満の資産額であり、目標を1億円に設定してある。
一億円に向けてのロードマップには、どのようなマイルストーンがあるのだろうか。
資産一億円に向けたロードマップ
資産一億円に向けたロードマップは、次の5つのステージだ。
<ステージ1>500万円未満(年間期待運用収益:50万円未満)
<ステージ2>500万~1000万円未満(年間期待運用収益:50万~100万円未満)
<ステージ3>1000万~3000万円未満(年間期待運用収益:100万から300万円未満)
<ステージ4>3000万~50000万円未満(年間期待運用収益:300万から500万円未満)
<ステージ5>5000万~一億円未満(年間期待運用収益:500万から1000万円未満)
<ステージ1>500万円未満(年間期待運用収益:50万円未満)
・毎月の給料やボーナスに余裕があれば追加入金
・節約は必須、無駄なものをとことん排除する。
・分散投資と節約を兼ね、優待利回り5%以上の銘柄への投資もアリ
・身近で自分が得意なBtoC(消費者向け)分野から投資先を決める
・最低2単元(通常200株)買ってみる
- たね銭を500万円に増やすことが第一関門
このステージの初期段階では、投資をする以前に元手となる「タネ銭」を増やすことに 重きをおきたいところです。
とにかく、種銭を増やす。この株式投資を始めるための最初のステージ1において、何より重要なのは、株式証券の口座に入金し続け株を買い続けることだと著者 かぶ1000氏は説く。
タネ銭を増やすいちばん確実な方法は、給料やボーナスから決まった金額を定期的に証券口座に追加入金することです。
できるだけ多くのお金を証券口座に追加入金する。そのために必要なことは?
給料やボーナスなど収入は急には増えない。そのため、種銭をつくるためには、節約をして出来るだけ多く株式投資に回せるようにするしかない。
オーソドックスな手法ながら有効なのが、「節約」です。
節約とは言っても、それが長続きしなければ意味がない。ステージ1で躓かないコツは、株式投資を継続する継続する力ではないだろうか。そのため、かぶ1000さんは、「生活の質」を落とさず出来る範囲での節約を勧めている。
自分なりに工夫することで、生活の質を落とさず、自分にとって必要なものやサービス を見極めながら支出を見直して、その過程で浮いたお金を証券口座に入金してタネ銭を増 やしていくのです。
節約のなかで、有効な方法が、毎月支払っている固定費の見直しだ。例えば、あまり見ていないサブスク契約をしているネットフリックスなどの契約。ほとんど使っていない2台目のスマホの契約。さらには電気会社を乗り換えることで電気料金の節約、などなど。
また、金額が大きい支出は、少しの金額削減でも大きな効果がある。その筆頭が家賃だろう。
さらに、支払い方法にまで突っ込んでいる。今や現金で支払うのが最も割高になりつつある。クレジットカードで支払えば、数パーセントのキャッシュバックなどがある。ペイペイやLineペイなどのアプリを使っての支払いもばかにできない。さらに楽て市場などでの買い物は、楽天買い回りやブラックフライデーなどを使ってまとめ買いするようにすれば、その節約額は大きい。
- 支払方法をかえることによる節約例
・現金→100%
・クレジットカード→実質97~99.5%(還元率0.5~3%)
・PayPay,auPay,dポイント→実質70~99.5%(還元率0.5~30%)
・金券、ジェフグルメカード→実質94~96%
・地域商品券→実質80%(還元率20%)
※プレミア付きの場合実質70%(還元率30%)
・プリペイドカード→額面の95~98%
・図書カード→額面の94~97%
・株主優待券→額面の50~90%
ステージ1の投資家はまだまだ投資について詳しくないし、経験も浅い。そのような初心者投資家に向けてかぶ1000さんは、投資対象の指南をしている。
かぶ1000 @kabu1000
種銭が少ないうちは株式投資よりも、節約やアービトラージでとにかく種銭を増やして行く事が大切です。株の短期売買は消耗戦になる可能性が高いのでなるべくなら避けた方が無難です。長い目で見た投資が一番だと私が思います。
午前11:11 · 2017年4月17日 ツイッターより
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Bto C(消費者向け)銘柄がおすすめ
BというのはBusiness、つまり企業のこと。そしてCというのはconsumer、つまり消費者のこと。BtoCビジネスというのは、消費者向けビジネスのことだ。
たとえば、ユニクロを展開しているファーストリテイリング、ニトリ、スーパーのライフコーポレーション、日本マクドナルドなどが該当する。
どの銘柄がよいかわからないうちは、自分の身近な分野のBtoC(消費者向け)銘柄から投資先を探すのがおすすめです。
かぶ1000さんがB to C 企業の株、特に自分が使っている会社の株への投資を進めているのは、その会社が提供している製品やサービスを実際に使っているため、それが良いかよくないのか判断できるからだ。また、自分が使っているということは、その製品やサービスが良いと思っているわけだから、投資先としては有望であると考えていいという判断である。
何も得意分野がないと思っても、会社員の兼業投資家なら、少なくとも自分が働いてい る業界に関しては、ほかの個人投資家より理解度は高いはずです。
出版社で働いていれば、本の売れ行き、どのようなジャンルが注目されているのか、本を作る原材料として必要な紙のコストが高くなっているのか、など一般の人にはわからない情報に精通している。
誰でもその業界である一定期間働いていれば、部外者が知りえない情報や知識を知らずに身につけている。その知識を株式投資にも生かすことができるとかぶ1000さんは力説している。
最低2単位(通常200株)を買ってみる
私は最低2単元(通常200株)買うことをおすすめします。2単元買っておけば、悩んだときに1単元(一部)だけ売るという選択肢も生まれます。
株式投資をしていると、買い時についても悩むことが多いが、売り時についても大いに悩む。今売ってしまったらその後株価が更に上昇すれば悔しい思いをするし、また売ってしまって現金化すれば、そのあとの配当金などの利益を享受できない。
かぶ1000さんは2単元の買いを推奨しているが、私は別の意味でも2単元以上がおすすめだと思っている。それは、恩株投資法でも説明した通り、「タダ株」を入手できるチャンスにもなるからだ。2単元を買っておいて、株価が買値の2倍になったところで1単元だけを売却する。税金を考慮しなければこの時点で手元に残っている1単元の株は、「タダ」で手に入れたことになる。「タダ」だから、その後株価が下がったとしても、それほど精神的なダメージはない。なにせ、ただで手に入れたものだから。
<ステージ2>500万~1000万円未満(年間期待運用収益:50万~100万円未満)
・国民年金並みの収益を期待(最低限の生活の支えがえられる)
・自分に合った投資スタイルの確立を進める
・3~5銘柄に絞って徹底的に調べてから買う
ステージ1では、せっせと追加入金をする重要性を説いていたが、かぶ1000さんはステージ2では一転して、入金に頼らない株式運用を推奨している。
その理由が、入金に頼ってしまう運用からの脱却だ。資産額と入金額を比較して、入金額の比率が高い場合は、株式運用による含み損を入金でカバーできてしまう。それを継続していると、いつまで入金に頼る体質から抜け出すことができないと説明している。
このステージ2で目指すべき収益は、国民年金並みの収益だ。
国民年金並みの収益というのは、年間78万円の収入であり、これをステージ2では目標値に設定している。
自分に合った投資スタイルの確立
また、このステージで重要なのが、これから自分がどのような投資スタイルで株式投資に取り組むか、そのスタイルを確立することだと株1000さんは説く。
経験を重ねながらこのステージまできたなら、自分なりの投資スタイルを徐々に固めて いくようにします。
自分で投資をしているとき、自分のポートフォリオの成績が思わしくないと、どうしても他の人の投資の方法が気になってしまう。
例えば個別株、特にネットネット株への投資で自分は株式投資に向き合おうと思っても、投資成績が振るわないと、S&P500に連動する投資信託に毎月一定額を定期積立するべきだったなど、流されてしまいやすい。
しかし、投資スタイルを確立することによって、投資効率がよくなるとかぶ1000さんは言う。
投資スタイルが固まってくると、投資効率はよくなっていきます。あれもこれもと手を 広げるよりも、得意分野で投資をするほうがスキルも経験値も上がりやすいからです。
個別株投資のおもなスタイル
・バリュー(割安)株投資
資産に対して株価が割安な銘柄に投資する「資産バリュー株投資」、利益に対して株価が割安な銘柄に投資する「収益バリュー株投資」があります。私が得意とするのは、前者の「資産バリュー株投資」です。
・グロース(成長)株投資
将来、売上高・利益の成長が見込まれる銘柄を、株価が割安なうちに見つけて投資する手法です。ブレイクする前のファーストリテイリング(9983)やニトリホールディングス(9843)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)やネットフリックス(NFLX)をみつけるような投資法です。
・高配当株投資
配当利回り(購入した時点の株価に対して、1年間にもらえる配当金の割合)が高い銘柄を選んで投資する手法です。特に配当利回りが良く、年々増配する銘柄は投資家の人気が高く、株価も上昇することが多いです。
・優待株投資
お得な株主優待が得られる銘柄に絞って投資する手法です。
・IPO投資
IPO(新規株式公開)の際、割安に設定されている公募価格で人気銘柄を買い、その後の株価の上昇を期待する投資法です。
3~5銘柄に分散投資
ステージ2に入ったら、1~2銘柄への全力投資は控えたほうがいいです。
かぶ1000さんは、あくまで少数の銘柄への投資を推奨している。例えば日経平均インデックスは、225社へ分散投資することになる。著名な投資家でも100銘柄を超えるような分散投資で見事な運用成績を上げている投資家もいる。ウォルターシュロスがその好例だ。ウォーレンバフェットも絶賛するシュロスさんは、200銘柄にまで分散投資をしていた。
大型株なら心配無用ですが、小型株だと売りたいときに売れないこともかんがえられます。
株取引の初心者である私などには思いもよらないが、上場している株を売りたいときに売れないということもあるらしい。私などはてっきり株はいつでもどこでも売買されているものだとばかり思いこんでいた。
言われてみれば確かに、上場している企業でも、時価総額が数十億円程度と中小企業と呼ぶにふさわしい規模の会社もある。
例えば、丸東産業 (7894)という会社は、時価総額が29億円しかない。(2022.11.24現在) 株取引を示す出来高が全くない、つまり誰も株を売らず、誰も買わない日のほうが、株取引がある日よりも多いくらいだ。
こういう株取引がほとんどないような銘柄の株をたくさん持っていると、自分がその株を手放したいと思ったときに手放すことができない。
あまり過度に分散投資するのも考えものですから、ステージ2では、3~5銘柄に分散するのがよいでしょう。
分散しすぎないほうが良い3つの理由
- 分散すればするほど、1銘柄当たりの投資金額が減ること
- 分散すればするほど、1銘柄あたりの分析や情報チェックに割ける時間が減ってしまうこと
- 分散しすぎるのは、不安の表れでもあること。
かぶ1000さん自身も、分散しすぎないよう注意しているようだ。
かぶ1000 @kabu1000 ·
11月22日
欲しい銘柄が多くて保有銘柄数が18銘柄まで増加。絞り込まないといけないと思いつつも保有銘柄数が増えてしまったので、しっかりと再検証して絞り込んで行きたい。 ツイッターより
かぶ1000 @kabu1000
11月21日
買いたい株が多過ぎてお金が足らない😂 ツイッターより
ウォーレンバフェットも分散投資は無知の証しと語っている。つまり無知だから、本当に価値ある銘柄に絞り込むことができないということだ。
購入後に株価が気になるのは、事前の下調べが足りない証拠でもあります。徹底的に調べて、本当によいと思った銘柄に絞って買うようにしましょう。
かぶ1000 @kabu1000·
11月8日
私は保有銘柄を売却後も引き続きその銘柄を監視し続ける事が多いです。理由は自分の判断が正しかったのか検証して次の売買に生かしたり、再度訪れる投資のチャンスを逃さないためもあります。また同じ銘柄を見続けるとその銘柄の癖や特徴が見えたりするので次の売買にも生かしやすくなるからです。 ツイッターより
<ステージ3>1000万~3000万円未満(年間期待運用収益:100万から300万円未満)
・資産をもっと増やしたいなら、銘柄数とロットの組み合わせを最適化する
・株主優待を楽しむという方向にシフトする選択もアリ
・個別株投資の成績がインデックス投資に劣る場合、インデックス投資もアリ
資産拡大に立ちはだかる壁
このステージ3から、かぶ1000さんは、自分で確立した投資スタイルをさらに洗練させるか、それともある程度保守的な運用を目指すかを決めるべきだとしている。保守的な運用スタイルとは、インデックス投資、株主優待狙いの運用、配当利回り狙いの運用、などが考えられる。
この先もどんどんステップアップして資産1億円突破の「億り人」を狙うなら、このステージまでに培った投資スタイルをより洗練させて、3~5銘柄の適度な分散投資を続けてください。
このステージで、これから先の投資スタイルを確立するよう、かぶ1000さんが読者に勧める理由が、自身でもこのステージで大きな壁にぶつかり、資産の成長が思う通りに進まなかった経験からだと語っている。
なぜ壁があったのか、いろいろと考えてみた結果、株式投資の大きさに応じて銘柄数と ロット(単元数)の組み合わせをうまく調整できなかったのか、足踏みをしいられた最大の原因だったとわかってきました。
投資経験が浅いと、株価が元気よく上昇している株を持ってさえいれば、資産は増大していくと考えがちだ。私などは当初そう思っていたので、かぶ1000さんの考え方、銘柄数 x 投資金額 = ポートフォリオ全体の成績 という考え方は新鮮だった。
しかし、どの銘柄により比重を置くか、ということを決めるのはなかなか容易ではなく、成り行きである銘柄には大きなロット(投資金額)をつぎ込んでしまった、ということにならないだろうか。初心者の素朴な疑問である。
貯金ゼロの開業医が株式投資に目覚めたら
資産額が1000万円を超えるあたりから、かぶ1000さんの知り合いでも、投資先を優待株に変えたり、保守的な運用を目指してインデックス投資へ切り替える人が出てきたという。
株主優待狙いなら、優待が発生する1単元(100株)ずつ買って、数十銘柄に分散投 資するのもアリです。
ここまでの個別株投資の成績が、インデックス投資で期待できる平均利回り7%を下回っているなら、インデックス投資に切り替えるという選択肢もあります。
<ステージ4>3000万~50000万円未満(年間期待運用収益:300万から500万円未満)
・会社員の平均年収に近い収益が期待できる
・銘柄数を最大10銘柄まで増やす
・FIRE(経済的自立と早期退職)が目指せる
・守りに入って住宅ローンを返済する
年利10パーセントでFIREをめざすのもアリ
このステージ4はまさにアッパーマス層であり、純金融資産で上位20パーセント圏内に仲間入りすることになります。
アッパーマス層というのは、金融資産3千万~5千万の人のことをいう。本書によると、野村総研が日本人を金融資産という切り口で分類したときの一つのカテゴリーになる。
一般的には7銘柄以上で十分な分散投資になるといわれますが、切りよく10銘柄を目安にするのも悪くないと思います。
FIRE(経済的自立と早期退職)を目指す人は、この時期に会社を退職する決断をしてもいいのではないかとかぶ1000さんは提言している。
個人的な意見になるが、30代でFIREして、その後株式投資だけで自立していくとなると、株式投資によほどの自信がない限り難しいと思っている。
というのも、日本の会社員の平均生涯賃金は、男性で2.9億円、女性で2.4億円であるからだ。これには退職金と将来受給する年金は含まれない。それらを含めると、もっと多い金額を生涯で受け取ることになる。
この生涯受け取れる賃金、それから退職金などは、3千万円~5千万円の手元資金に比べても引けを取らない金額である。
では、こういった平均給与を受け取っている平均の日本人である私たちは、優雅な生活を送っているかというと、決してそうではない。生涯3億円近くの賃金を受け取ることができたとしても、決して優雅にアフタヌーンティーを楽しむ身分ではない。
まして手元の一時的な資産だけを当てにして、FIREしても大丈夫なのか、と個人的には心配してしまうのである。
FIREの基本プランは、本書によると次の通りだ。
「年間支出の25倍の資産を築いたら、あとはそれを年利4%で運用する」
個別株の運用で年利10%の収益が上げられるとしたら、ステージ4の段階でもFIREで きる計算になります。
年間生活費が400万円であるならば、年10%の利回りを株式投資で確保できれば、確かにステージ4の段階でFIREするのも可能という方程式が成り立つ。
インデックス投資で確実に資産増を狙うのもアリ
ここまで築いた資産を守るため、この段階で個別株投資からインデックス投資に切り替えたとしても、5年後には4,260万~7100万円、10年後には6000万~1億円の資産を築くことが期待できます。
保守的かもしれないが、会社員を続けながらインデックス投資を続けていくのが最も手堅いと感じる。
ステージ1なら、保有株が10%下落しても含み損は最大50万円ですが、ステージ4では10%の下落で会社員の年収文が吹き飛ぶ恐れがあります。
<ステージ5>5000万~一億円未満(年間期待運用収益:500万から1000万円未満)
・個人投資家としてのメンタルの強さが問われる
・株価変動を金額ではなくパーセンテージで見る習慣をつける
・インデックス投資との比較で評価する
・メンタルに自信が持てないなら、バリュー株投資を考える
・配当金は再投資、あえてハイリスク・ハイリターンに賭けるのもアリ
・人生との向き合い方を考えて、ライフスタイルのリセットも視野に入れる
メンタルの強さが必要になる
このステージで問われるのは、株価変動に対するメンタルの強さです。
コロナ禍で株式市場が急落した際、私は1か月間で最大1億円のドローダウン(最高値 からの下落)となりました。
かぶ1000さんのツイッターを見ていると、1日で数百万円の下落をしょっちゅう経験しているようだ。どうやってそのような下落に耐えられるのだろうか。
かぶ1000 @kabu1000
マイナス肆佰萬圓倶楽部まで来た(^^;
午後1:10 · 2018年12月20日 ·Twitter
↑400万円を超える下落が1日で!
含み損を絶対的な「金額」(円)で捉えるのではなく、「パーセンテージ」(%)でとらえること
運用資産が大きくなればなるほど、数パーセントの株価評価額の下落でも、数百万円になってしまうだろう。生身の人間だから、取引上の株価と言えでもその下落を金額で表示されると堪える。
かぶ1000さんが自身で経験していることだろうが、株価下落の心理的動揺を避けるための方策として、株価の下落額で捉えるのではなく株価下落のパーセンテージで捉えることを勧めている。
確かに金額ではなくてパーセンテージであれば、心理的影響は和らぐ気がする。
インデックス(株価指数)との比較で考えること
また、市場が暴落して、どの銘柄も下落しているならば、それは市況のせいであって投資の腕前とはまた異なる。その時の指標となるのがインデックス(株価指数)だ。株価指数はその市場全体の動きを示しているから、全体に比べて自分が持っている銘柄の株価はどのように動いているかを見ることをかぶ1000さんは推奨している。
これは、絶対評価ではなくて相対評価の通信簿のようなものだろう。小学校・中学校では、成績は相対評価だ。クラス平均が100点満点中50点のとき、70点の点数を取っているならば、クラス平均よりはるかに成績がよいことになる。逆にクラス平均が70点ならば、自分も70点だからクラス平均並みの点数だ。
株投資においてもこの相対評価を取り入れることで一喜一憂するのではなく客観的に銘柄選びに成功しているかいないかを判断する必要があるのだろう。
ちなみに私はインデックス投資として S&P500のETF、日経平均ETF、TOPIXのETFを持っている。そしてもちろん個別株にも投資しているが、個別株の評価は、私が買った価格でのインデックスの評価を下回っている。つまり、私などは、個別株を買うのでなく、素直にインデックスに投資をしていればいいということになる。
メンタルに不安のある人こそバリュー投資
株価変動率が低いバリュー株を選び、時間をかけて手堅く資産を増やすスタイルを確立させたのです。
かぶ1000さんが「ネットネット株」と「資産バリュー株」を中心に資産を保有している理由は、これらの株は本質的な価値から考えると底値圏にあり、株価が下落する下値不安が少ないためだろう。
そのような手堅い投資をしていても、コロナショックのあった時期には下落が一時的にせよ1億円になったというのだから、やはり株式投資は肝っ玉が据わっていないとできないなとつくづく思ってしまう。
配当金は「株式数比例配分方式」で証券口座への入金を選び、そこから出金することな く再投資に回すようにしましょう。
かぶ1000さんは配当金は受け取ったら、それをそのまま証券口座に残し、そして次の株購入の種銭とすることを勧めている。そして個別株投資においては、この配当金の再投資がインデックス投資を上回る成績をあげるために欠かせない戦術としている。
かぶ1000さんが説くように配当金を再投資することができるのは、会社員など株資産以外に収入がある場合に限られるだろう。かぶ1000さんのように株取引からの利益だけでは、配当金は生活費に回さざるを得ないと思われる。
その意味でも、株式投資とは別の、しっかりと安定した収入の口を確保することは重要だ。
配当金の再投資でハイリスク・ハイリターン狙い
富裕層の資産は、あるレベルを超えると加速的に膨らみます。その理由は、このようなハイリスク・ハイリターンが抵抗なくできるからなのです。
投資先からの配当金を当面使う予定がない、または上述のように他のしっかりした収入の道がある(例えば会社からの給料)場合は、配当金を使って普段は買わないような、少しリスクの高い銘柄に手を出すこともよいとかぶ1000さんは後押ししている。
一度立ち止まって人生をリセットしてみる
人生への向き合い方を改めて考えて、ライフスタイルをリセットすることも視野に入れてみることです。
資産1億円を築いても、それが資産のままであるならば、つまり使う予定もない資産であるならば持っていても意味がない。それをいかに活用するかについても資産1億円程度になったら考える必要があるだろうとかぶ1000さんは説明する。
また、資産がある程度、1億円レベルまで膨らんできたら、他の現物資産、例えばゴールドなどに全体の保有資産の10%程度を振り向けることを勧めている。これは株価は常に上下動を繰り返しているので、ある程度安定した資産を組み込むことでその変動率を緩和するという目的のようだ。
実際にかぶ1000さんも全資産のうち、株が占める割合は7割程度で、その他に色々な資産を保有している。
かぶ1000著 「賢明なる個人投資家への道」とおすすめ本
かぶ1000 著作
Amazon 「貯金40万円が株式投資で4億円 元手を1000倍に増やしたボクの投資術」
楽天 「貯金40万円が株式投資で4億円 元手を1000倍に増やしたボクの投資術」
Amazon 「賢明なる個人投資家への道」
楽天 「賢明なる個人投資家への道」
かぶ1000氏 監修
かぶ1000さんが監修。ベン・グレアムの投資法をまんがでわかりやすく解説
Amazon 「マンガでわかる ベンジャミン・グレアムの投資術」
楽天 「マンガでわかる ベンジャミン・グレアムの投資術」
かぶ1000氏 推薦本
「「賢明なる投資家」は、私の投資家人生を変えた一冊です。」「賢明なる個人投資家への道」P5 かぶ1000さん、ウォーレンバフェットが感銘を受けた本
Amazon 「賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法」
楽天 「賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法」